この2週間ほど、実施設計中の建物の納まりの解決策が見えず、
ずっと 「モヤモヤ」 していた。
ふとんの中でその解決策が見えた。
早速、スケッチしてみるとうまくいきそうである。
これによって 構造・意匠・雨仕舞いの3つがが一気に解決して
さらにはコストも下がりそうである。
2週間おなかのの中に宿っていたものが出てきて
朝から 「スッキリ」である。
私の日々はこれの繰り返しで、この「スッキリ」がモチベーションを保つ一つでもある。
モヤモヤのきっかけは見た目の悪さに気付いたところから始まる。
それをなんとか解決しようと試みる。
スッキリすることもあればあきらめることもある。
あきらめる理由も コスト、構造、雨仕舞い等様々である。
設計は、何かに 「気づく」 ところから始まるのではないかと思う。
良いもことに気づいた時はより良く、悪いところに気付いた時は少しでも良く。
何に気づくか そしてそれをどう解決するか。
今回の部分はそのままやっていてもその部分は合格点はもらえるかもしれない。
でも自分の能力では総合的には合格点に届かないかもしれない。
こういうことを地道に積み重ねていかなければならない。
(将来の自分に向けて)
カテゴリー別アーカイブ: 住宅
構造打合せ
本日は朝から事務所で構造打合せ。
昨日はその準備であまり寝ていない上に頭フル回転。
実は数日前から、本当にこの案で良いのだろうかという気持ちになっていた。
(いつものことのであるが、図面を描き進める時、あるいは工事に入っても竣工する日までいろんな場面でこの思いは続く)
打合せの中で、あらためて模型を見ながら客観的な視点で見ることができた。
想像の中でこの家の中を歩いてみた。
なかなか良い空間になりそうだと感じた。
構造との整合性を取るために微調整が必要であるが、
大筋はこのままで行けそうである。
充実した打合せが長引き、昼を大きくまわっていた。
今は心地よい疲労感である。
写真を頂きました
受賞のご報告
この度、「壺中の天居」(地蔵寺庫裏)が、
愛知まちなみ建築賞を受賞いたしました。
施主様をはじめ関係者の方々に感謝申し上げます。
なお、写真等につきましてましては、諸般の事情により
まだホームページ等でも掲載できておりません。
後日準備が整い次第掲載させていただきたいと思います。
もろわの家
もろわの家
もろわの家
もろわの家
自然であること
ここで書く「自然」とは”nature”のことではなく辞書から引用すると
”作為の伴わないさま”
という意味です。
とある演劇で、ある子役の演技の自然さに感心しました。
それでいてしっかりとした存在感や感動を覚えるものでした。
見ていてまったく違和感を感じません。その演技に引き込まれ、感動しました。
逆に必要以上に誇張した演技は全体を台無しにします。
それを見ていて、建築に置き換えて考えていました。
私がいつも心がけていることは、その「自然」に見えることなのだと。
違和感を持たない、自然な空間。それがあってこそ感動できると考えています。
「自然」であることを意識したコンセプトやプラン。
「自然」に見えるために形やディテール。
ものをつくるというのは主観的な作業で作為的になりがちですが、常にに客観的な目でそれを検証します。
そのために何度もその場面のスケッチをします。
その上でディテールを図面化します。
形がものを言いだしてしまうと、それが気になりだして心が動きません。
光がものを言いだしてしまうと、そればかり気になります。
(誤解しないでください建築にとってそれらは重要です)
その空間に身を置いた時、「自然」で、目ざわりなものがないことが大切な要素の1つだと思います。
それでいて、じわーっと何かを感じる空間。
私が見て心ひかれた建物たちはそんな要素を持っていたと思います。