月別アーカイブ: 2006年2月

旅行(メキシコ編)

 しばらくの間お休みをいただいて、メキシコ・アメリカの建築を見に行ってきました。皆さんには本当にご迷惑をおかけしました。

 今回の最大の目的は、メキシコの建築家ルイス・バラガンとアメリカの建築家ルイス・カーンの建物を見ることでした。どちらも学生時代からずっと見てみたいと思っていたあこがれの建物達です。

 全部で11件の建物を見てきましたが、どの建物もため息ばかりで感動的でした。私がそれらの建物の批評を書くつもりはないのですが少しだけ大まかな感想を書かせていただきます。

ルイス・バラガンの建物は天井高などのボリュームの操作に加え、壁に付けた色の効果や自然光にも色を付けて究極的な感動を与える効果を計算しつくしていて、とにかく圧倒され続けました。

 ルイス・カーンのソーク生物学研究所、キンベル美術館にはそれぞれ一日滞在しました。どちらもピーンと張り詰めた緊張感があります。でも、その中にも人間にとって気持ちのいいスケール(大きさ)や仕掛けがあって実はすごく心地のいい空間でもあることが身をもって分かりました。だから、その建物の中に居る人たちが生き生きと見えるのです。

 前回のヨーロッパ旅行の報告を掲載するといいつつも、掲載しないまま今回の旅行に出掛けてしまいました。この旅行は今後の私にとって大きな財産になったことは言うまでもありません。この旅行での感動も是非皆様に報告したいと思っているのですが・・・。

 今回見学した主な建物は

ルイス・バラガン:バラガン邸(自邸)、ギラルディ邸、プリエト邸、カプチン派修道院、サンクリストバル

ルイス・カーン:ソーク生物学研究所、キンベル美術館

チャールズ・ムーア:シーランチ

チャールズ・イームズ:イームズ邸(自邸)

フランク・ロイド・ライト:ホリホックハウス