先日完成したテーブルにもう一度ミツロウを塗りました。完成した時にも塗ったんだけれど、まだ膜が出来ていないのですぐにカサカサ肌になってしまうのです。本当は米ぬかの入った袋で毎日こつこつと磨くとすごく堅牢な膜が出来る(床や柱も効果的です)んだけれど、毎日こつこつとということの苦手な僕はついつい忘れてしまいます。だから気づいたときにこうして一気にミツロウを塗ります。だから最初のうちは頻繁に塗ります。全体に薄く塗ると、ほんの少し色が濃くなってしっとりとした感じになり、再び水をはじくようになります。そのうちにしっかりとした膜が出来るので塗る頻度も減らすことが出来るようになります。
でも天然のワックスですので永久に持つわけではなく、少なくとも半年に一度は塗らないといけないでしょう。家具を手入れすると生き返った様になります。それがすごく嬉しくて楽しいんです。住宅も一緒で、天然素材でできたものは手入れをしなければどんどん痛みます。でもこまめに、手入れをすればどんどんいい「アジ」が出てきますし、愛着もわきます。手間はかかるけど楽しみでもあります。出来上がった時が最も綺麗にみえる新建材ではこの楽しみは絶対に味わえません。皆さん本物の材料で本物の家を造りましょう。