今、岐南町で住宅の工事を進めています。大工は若いアライさんです。今日はちょっと現場で大工さんの手伝い(実は邪魔)をしてきました。ノミを使って穴彫りりを手伝わせていただきました。私の父は大工なので小学生の時からノミを使っていました。だから結構自信あったんです。でも、やっぱりダメです。餅は餅屋ですね。僕が1つ彫る間に大工さんは5つぐらい彫ってました。大工さんに「でも鈴木さんはサラブレッドだからね」といってからかわれました。アライさんは手間を惜しまず、丁寧に一生懸命やってくれます。いい家が出来そうです。
月別アーカイブ: 2004年1月
からくり人形
ものすごい筆無精ですね。日記が月一回のペースになってます。一般的にホームページを更新しない理由の第一が「最近忙しくて・・・」というのなんだろうけど、僕も皆さん聞かれるとついそう答えています。でもただの怠慢なんですよね。だって「白い巨塔」見てる暇あるんだから・・・。実は他にも結構テレビ見てます。と反省しつつ久しぶりにキーボードたたいてます。
先日、テレビ見てたら(やっぱり!!!)、からくり人形の番組やってました。矢を放つ人形や、茶運び人形とかの仕組みを紹介してました。すごい楽しい発想がいっぱい詰まってるんですね。多くのからくり人形がエンジンのカムのような仕組みで動いているんです(カムとは・・・難しいので説明省きます)。カムの形状を色々工夫して多彩な動きを作りだしているんです。おそらく相当な試行錯誤してるんですよね。作った人の情熱がすごく伝わってきました。多くの日本人が海外ブランドがどうだこうだいってるけれど、日本人の創意工夫能力はすごいものだと改めて感心しました。もっと日本のモノに目を向けたら良いのに・・・。手の掛かった本物は、すごく繊細で気配りされた物が多いですよね。漆器とか着物とか、もちろん海外の物もそれなりの良さもあるんだけれど。
からくり人形はすごく勉強になりました。ものづくりには共通している部分があるんですよね。最初の発想があって、一つ一つ工夫を重ねて造り上げていく。建築も同じで最初のイメージ(発想)があって、図面の段階でいろんな工夫をして納めます。でもって、現場で実際に造る場面になっても大工さんなど、いろんな職人さんの意見や経験を取り入れて更に工夫を重ねます。そうすることで、密度を上げていくんですよね。少しずつ良いモノになります。
その番組みてて、改めてル・コルビジェの「住宅は住むための機械である」という言葉の重みを感じました。住宅は、ただの箱じゃなくて、いろんな工夫を詰め込んだ精密機械のようなものなんです。