月別アーカイブ: 2002年3月

カタカナことば

 最近意味の分からないカタカナ言葉が多いと思いません?「プライマリーバランス」って何なんだ???解説を読んでやっと意味が分かったんだけれど、直感的に意味が分からない。そういう言葉を使っているのは、学者や研究者などが多いのでは。僕は、「彼らは頭いいんだから日本語でわかりやすく言えば良いのに」と思っていました。でもよく見れば僕も3月20日の日記で「コスト」と言ってました。直訳では「費用」という意味になってしまうんだろうけど、ちょっと意味が違うと思ったのです。もう少し含みを持たせたかった。日本語にしてしまうとどうも一つの意味になってしまう気がして、ついカタカナにしてしまいました。多分、学者や研究者も同じように意味に含みを持たせたいから横文字を訳さずに使うのだろう、と思いました。でもやっぱり極力日本語に訳して使ってくれた方がわかりやすいと思うのは僕だけだろうか?新聞記者の松田さん(平成14年1月26日、2月4日の欄参照)に意見を聞いてみたいモノです。

実施設計2

 今も継続して中庭のある家の実施設計をしています。 今日、図面を一部書き直しました。部屋の天井高や窓の高さ、玄関から床への段差がどうしても気になったからです。空間の気持ちよさは、部屋の水平方向への広がりと天井高のバランスの良さから決まってくるのだと思うからです。その部屋にどんな光を取り込むのかも重要な要素です。天窓なのか、地窓なのか、高窓なのか。だから、窓の高さを決めるのは凄く難しいです。そこに建築コストも考慮しなければなりません。窓の高さは大きくしすぎてもコストが上がります。いかに安くいかにいかに良いモノを創るか。この点においては大企業でも、小さな設計事務所でも同じなんです。

実施設計

 今、中庭のある家の実施設計をしています。アルミサッシや便器など設備器具のカタログやら、設計に関する様々な資料を広げて図面を描いているといつの間にか、カタログの山が出来上がっています。これらは工業製品で性能も安定しているので、性能的には安心して使えます。

 でも、気を付けなければいけないのは、建物がこうした工業製品の単純な組み合わせになってしまうことです。カタログから選んで部品を組み付けていく。そんな設計は、心配もなくラクです。でも、そんな工業製品だけで出来た家なんて何の魅力も無くなってしまうのではないでしょうか?大工さんや左官屋さんなど職人さんの手作業が分かる部分をどこかに残したいものです。それによってどこか気持ちのよい空間が出来上がるのだと思います。