ここで書く「自然」とは”nature”のことではなく辞書から引用すると
”作為の伴わないさま”
という意味です。
とある演劇で、ある子役の演技の自然さに感心しました。
それでいてしっかりとした存在感や感動を覚えるものでした。
見ていてまったく違和感を感じません。その演技に引き込まれ、感動しました。
逆に必要以上に誇張した演技は全体を台無しにします。
それを見ていて、建築に置き換えて考えていました。
私がいつも心がけていることは、その「自然」に見えることなのだと。
違和感を持たない、自然な空間。それがあってこそ感動できると考えています。
「自然」であることを意識したコンセプトやプラン。
「自然」に見えるために形やディテール。
ものをつくるというのは主観的な作業で作為的になりがちですが、常にに客観的な目でそれを検証します。
そのために何度もその場面のスケッチをします。
その上でディテールを図面化します。
形がものを言いだしてしまうと、それが気になりだして心が動きません。
光がものを言いだしてしまうと、そればかり気になります。
(誤解しないでください建築にとってそれらは重要です)
その空間に身を置いた時、「自然」で、目ざわりなものがないことが大切な要素の1つだと思います。
それでいて、じわーっと何かを感じる空間。
私が見て心ひかれた建物たちはそんな要素を持っていたと思います。
自然であること
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