私は図面を描く時CADを使います。
便利な機能がたくさんありますがおそらくその2割程度しか使っていないと思います。
設計する時一番多く使う道具は鉛筆とスケッチブックです。
いわゆるローテクですが、これが一番です。
スケッチブックのメーカー・紙もお気に入りがあります。
設計の取りかかりは落書きのようなものです。
思いついたことをササっと短時間で適当に描きます。
コンピュータにはこの感覚のあるものはありません。
このようなやり方で何案も何案も考えます。
ある程度アイデアが煮詰まってくると
ディテールを描いたり、丁寧にパースを描き込んで細部を検討します。
時間をかけて絵を描くことで自分の思考をしっかり検証出来ます。
質感もそれなりにイメージできます。
私にとってこの過程は模型よりも重要な意味があるような気がします。
打合せ初期段階には、そのスケッチで打合せをすることが多いです。
そして何よりもページをめくると自分の思考過程が一目瞭然です。
ある程度経って振り返ると、
一番最初に考えていたことが良かったなんてこともしばしばです。