新聞掲載

 先日取材を受けた内容が今日新聞に掲載されました。申し訳ないのですが私は朝日新聞を取っていないので、コンビニへ買いに走りました。三河版のトップ(右上角の一等地)にカラー写真付きでの掲載!!!。その扱いの大きさに驚きつつ、先日のつたない受け答えがどんな記事になっているのかという不安を覚えつつ恐る恐る記事を読みました。素晴らしいじゃないですか。あんなにダラダラと長い言葉で語っていた僕の言葉が簡潔に意訳されているじゃないですか。さすが新聞記者、言葉のプロです。

誠心誠意の気持ちで設計した建物が客観的に評価されるのはとても嬉しいことです。

養老 猛さん

 「人間の造ったモノは見ていると疲れる。自然の造ったモノは疲れない」。今日、テレビで養老猛さんが言っていました。確かに雲や木や山の景色など、いつも見ていて感動するのは自然のモノです。ずっと見ていても飽きないし疲れない。コンピュータグラフィックなどは、凄いなぁとは思っても何だか表面的に感じてしまうし、ずっと見ていると疲れてしまいます。

ところで、建築は必ず人間の造るモノです。人間が造るモノである以上完璧には出来ないかもしれないけれど、気持ちのよい疲れない空間を創りたいと思います。造り込みすぎずに自然な空間を。

モノの見方

 東京大学の解剖学者の養老猛さんの『脳の見方』という本があります。

その中に確かこんなことが書いてありました。石こうに人間の顔を押しつけて形を造ったとき、鼻の部分は窪んでいるはずです。その石こうを正面から写真に撮ってそれを人が見ると、鼻の部分は出ていると知覚するのだそうです。これは「鼻は出ている」という先入観があるからだそうです。

 もっともなことだと思います。でも、モノを見るとき先入観を持つということは、新しい発見の可能性を無くしているのではないでしょうか?先入観を無くして、可能性を十分に引き出すのが設計の役割なんだと思います。たとえば細長い敷地を見たとき、ダメだと諦めるのはかんたんです。でも、そういう難しい敷地にこそ今までにない気持ちのいい空間をつくる可能性があるかもしれません。時間の許す限りいろいろな可能性を探求して、気持ちのいい空間を創りだしていきたいと思います。

新聞取材

 今日生まれて初めて新聞取材を受けました。朝日新聞豊田支局の記者:松田さん。新豊田駅前の公衆トイレについてでした。学生時代、国語が苦手だった私と言葉のプロである新聞記者との会話が成り立つのかと不安を覚えつつ取材に臨みました。設計の過程やどんな事を考えて設計したのか詳しく取材していかれました。案の定、緊張して、思ってたことの半分も話せませんでした。あんな、言葉足らずの表現で取材になったのだろうか???テレビでスポーツ選手がインタビューに答える言葉のすばらしさを痛感しました。自分の思っていることを簡潔に表現するのは難しいです。