僕がいつも気を付けているのは、「感じる」ことです。普段見慣れているはずの街を歩いていても、なんとなく綺麗だなぁと思うことがあります。その時たまたまそう感じるのですが、その後同じ場所を通ってもやはり綺麗だなと感じる様になります。「発見」に近いものがあります。
サッカーやいろんなスポーツでも「感じる」ことはすごく重要なことらしいです。良い選手は何がベストかを瞬時に感じ取りそれを実行してスーパープレーを生み出すんだそうです。
建築の設計でもそれはすごく重要だと思うんです。まず、施主さんと会って人柄を感じる。そして敷地を見て何かを感じる(何を感じるかはケースバイケースです)。そこからその施主さんのためのその敷地に建つオリジナリティ(個性)のある空間の設計が始まるんです。もちろんその上に技術とかを積み上げていくことも必要です。良い空間が出来るかどうかという出発点は、その時にいかに素晴らしいことを感じて発見できるかどうかだと思うんです。鋭い感性をも持つ建築家になりたいものです。