お弁当

ようやく涼しくなり、行楽のお出かけするのに気持のいい気候になりました。行楽といえばお弁当です。今日は弁当のお話。しかも私の高校時代の弁当のお話。行楽とは一切関係ありません。

私の母は調理師免許を持っています。それを聞けば、すごくおいしそうな弁当を作ってくれそうな感じがします。

ところが、母はめんどうなことが大嫌い。おかずのいろどりなんて関係ありません。いつもおかずは茶色。煮物が多い弁当はどうしてもこうなってしまうのは仕方ないことです。母の弁当は、もっと上を行ってました。ご飯半分、おかずの領域はすべて焼きそば。つまり、「ご飯」と「焼きそば」が1対1。 すごいでしょ。

冬の寒い日、弁当を開けると母名物の焼きそば弁当。すっかり慣れた光景ながら、ため息をつきつつ箸をのばしました。焼きそばを箸ですくったら、焼きそばが四角い塊のまま取れるのです。箸が折れそうなぐらいシナッテいました(トホホ)。私の高校時代の弁当はこんな悲しい思い出なのでした。

母の名誉のために書き添えておきます。母が真面目に料理したものはとってもおいしいです。先日も、だしをちゃんととった茶碗蒸しを上手に作ってくれました。その点ではさすが調理師免許所持者なのですが・・・。

ふたりの時間を楽しむ家

この度、「ふたりの時間を楽しむ家」が 第19回すまいる愛知住宅賞の愛知県知事賞を受賞しました。10月4日の中日新聞(朝刊)13・14面に掲載されています。

なお、現在ホームページの「作品」に掲載する準備をしています。しばらくお待ちください。

この記事の関連記事は2007/09/24、2007/04/13、2006/12/26にもあります。

中秋の名月

今日は十五夜(じゅうごや)。中秋の名月を眺めました。うつくしい月でした。夏の月に比べると、輝きと透明感があってきらきらしています。少しの違いだと思うのですが、その微妙な違いをうつくしいと感じて鑑賞する習慣は日本人ならではの繊細さだと思います。

 ところで月といえば、以前に見た『阿弥陀堂だより』(小泉堯史監督)という映画に出てくる十五夜のシーンが忘れられません。阿弥陀堂にススキが1本だけ生けてあって阿弥陀堂の中から見た月とススキの映像です。 緊張感のあるシーンで、これが日本の美しさだなと思いました。

それとあの映画に出てくる阿弥陀堂は映画のために造ったのだそうですが、風景に溶け込んでいて昔からそこにあるようでした。あんな自然な雰囲気のある建物はいいですよね。

なっちゃん2

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なっちゃんの貴重な姿をとらえた写真をいただきました。前回はなっちゃんの足跡だけの写真でしたが、こんな猫なのです。ところで、こんな所にどうやって上ったのでしょうか。この家の構造を知り尽くしている私も驚いてしまいました。 でも、降りられなくて家の方を呼んでいたのだとか。すごいのか、すごくないのか・・・・?

たなばた

今日は、たなばた。

しかも、西暦で省略表現すれば07.07.07。今宵はまさに 「七夕」。

それがどうしたと言われそうですが・・・。

でも、同じ数字が並んでしかも七夕。なんとなくうれしい気持ちになりません?

今日は星も見えそうにないし、特にイベントもないのですが・・・。

最近天の川見てないですね。晴れていても街中では見えないですよね。

空気も汚れてるし、明かりも多いので、仕方ないのですが・・・。

今日こそみんな一斉に照明を消せば、見えるかもしれないのに。

若い頃は、天の川を見にわざわざ山奥まで行ったなぁ。

今では仕事に追われ、なかなか行く気も起こらない。

忙しい時にこそ、そんな心のゆとりと行動力を持ちたいものですね。

なっちゃん

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この写真なんだか分かります?

新しいお家なのに壁が白く汚れています。

 昨年末に竣工したお宅には「なつ(なっちゃん)」という猫がいます。

 なっちゃんは、猫好きの僕に近づくのにもすごく時間がかかったすごく臆病な猫です。

 実はこれ、なっちゃん専用の出入り口なのです。

 首輪にセンサーがついていて、なっちゃんしか通れないという仕組みになっているスグレモノ(?)なのですが、最初に見たときは、本当にこんなところを通るのだろうか?と思いました。

 竣工後、施主さんは嫌がるなっちゃんを強引に通して教え込んだそうです。住み始めて3ヶ月余、その成果ががこれです。

 壁についた足跡は間違いなくなっちゃんのものです。ここを通るために必死でのぼっているなっちゃんの姿を想像すると笑えてしまいます。台を付けて入りやすくしてあげようかとも思いますが、必死になるなっちゃんの姿を想像するのも面白いです。

ひと休み -工事風景から-

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 12月24日の内覧会にはご多忙中にもかかわらず多数の方にご来場いただきありがとうございました。

 工事ももう少しで終わります。監督さんや大工さんたちが縁側に座って休憩していました。深い軒の下の落ち着きのある場所。なんだか懐かしい光景です。

 求めいていたシーンが展開されていたので思わず撮ってしまいました。近所の人たちが気軽に立ち寄ってお茶をする。そんな風習の残った環境のいい場所だからできることなのですが、こういう場所って本当に気持ちいいんですよね。

8000÷400

小学校4年生の姪の宿題を見ていました。

筆算(ひっさん)を使わずに解く問題。

8000÷400

これは姪もすぐに答えを書いていました。20です。

4900÷140

この問題は、頭を悩ませていました。

私も2問目は暗算では答えを出せません。

4900÷140=490÷14=70÷2

こうすれば35という答えが見えてきます。

最初の問題は暗算で解けてしまいますが、きっと頭の中で

8000÷400=80÷4=20

というような考え方をしているのだと思われます。

どちらの問題もひとつひとつの計算は簡単です。

肝心なのは手を動かして、一つずつ積み重ねていけるかどうかではないでしょうか。

もちろんこの問題を見て直感で解ける能力のある方もいらっしゃると思います。

でも、私にはできません。できるのは簡単なことだけです。

問題が複雑になればなるほど、この積み重ねは大切なのではないでしょうか。

これを見ていて、設計も同じようなものだと思いました。

条件を整理して、一つずつ簡単な事(誰が見ても納得できること)を積み重ねていきます。根拠のない飛躍のある考えは極力少なくします。

そうすることで複雑な条件を満たす設計ができるんだと思うのです。

私にとって大切なのはとにかくコツコツと手を動かすことです。