日本らしさ

 日本らしさとは何かということを考えることがあります。日本人は手先が器用だとよく言われます。日本らしさ(日本人の特徴)の一つに、「あるモノを輸入してそれに工夫を凝らして違うモノに仕上げる技術を持っていること」というのがあるのではないでしょうか。

建築の歴史を見てもそれはあてはまると思うんです。例えば京都にあるお寺。寺院建築の原型はすべて中国からの輸入です(極めて大雑把な言い方で専門の先生には怒られるかもしれませんが)。それを日本人の大工の棟梁が細かい所まで工夫を凝らしてあれだけの綺麗な建物に仕上げているのです。そのための道具もいろいろ開発しています。それらのお寺は中国のお寺とはかなり違ったモノになってます。元々の様式は同じかもしれないけれどその完成度の高さにはもの凄い差があるんです。結果として日本独自の様式になっているんです。基本的な原理を考えるのはあまり得意ではないのだけれど、それらにもの凄い工夫を加えて違う物を創り上げるのが日本人なのではないかと思うんです。自動車の世界でもそうだと思いませんか?基本的な原理はヨーロッパ発明されたモノだけれど、日本車にはいろんな工夫が施されています。そういう意味ではトヨタのプリウスなんて極めて日本らしい車だと思います。

繊細さ

 日本人の特徴に繊細さがあると思います。よく言われるのは日本食の繊細な味付け。少しだけ料亭で食事をいただいたことがあるのです。盛りつけはもちろん凄く綺麗です。味や香りは実に繊細で淡いのですが、その旨さには圧倒されてしまいます。その味にはしっかりとした存在感があるんです。建築も同じだと思うんです。細かいところを一つ一つを繊細に仕上げていくことが、決して出しゃばり過ぎないですがしっかりとした存在感のある空間を創るための重要な要素だと思うんです。

バイリンガル!?

 大辞林によると「バイリンガル」とは「状況に応じて二つの言語を自由に使う能力をもつこと。また、その人。」とのことです。

 僕は愛知県と岐阜県の仕事が多くてそれぞれの方言で話しています。ネイティブの三河弁と現場の多い岐阜弁には自信(?)があります。そういう意味では立派なバイリンガルです。

現場では土地にあった言葉で話すことによって現場の雰囲気が和むような気がするのです。

岐阜の現場にいるときは「~やて」とか「~やりゃぁ」とか言っています。岡崎・豊田の現場に行けば「~だらぁ」とか「~やりん」とかいう言葉になります。頭の中で意識して使い分けているわけではないのですが現場の職人さんや監督さんの話す言葉に自然に合わせているのです。これってちょっとしたバイリンガルだと思いません?

方言って意識しなくても話す相手によってすっごく強く出ますよね。僕が祖父と電話で話しているのを隣で聞いてた大学時代の友人に「すっごい三河弁だなぁっ」て言われたのを思い出します。

でも、時々ゴッチャになって変な言葉になることもあります。1日で岐阜の現場と愛知県の現場をはしごすると前居た現場の言葉が残ってしまいます。これってホントのバイリンガルの方はどうなんでしょうか?日本語と英語の区別がつかなくなることってあるんでしょうか?

受賞しました

 作品集の中でご紹介している「中庭のある家」が「羽島きらめくまちづくり美観賞」で入賞に選ばれました。自分の仕事が受賞という形で評価していただけることはとても励みになります。

 周囲の町並みに溶け込んで自然で、なおかつしっかりとした存在感のある建物を設計していきたいと思います。

地鎮祭

 本日地鎮祭でした。愛知県小原村にある少し高台の敷地です。小原村は自然が豊かで昔ながらの集落のある景観がが残った素晴らしいところです。敷地を訪れると空気が澄んでいることを実感できます。豊田から少ししか離れていないのにすごく心地良いんです。標高も高いので少し寒いです。施主さんはそんな山の中の暮らしと薪ストーブにあこがれる方です。風が強くてとても寒かったです。無事工事が進みますように。

「志あるところに道がある」

 近頃、「あいちゃん」がいっぱい活躍しています。テニスの愛ちゃん、卓球の愛ちゃん、ゴルフの藍ちゃん、チンパンジーのアイちゃん、銀座のあいちゃん(?)・・・、その他にも「あいちゃん」がいっぱいいます。その中でもゴルフの藍ちゃんが言っていた言葉で、心に響いて余韻としてずっと残っているものがあります。「志あるところに道がある」(私の記憶なので勝手に変更されているかもしれません)。本当にその通りだと思います。「なせば成る、なさねば成らぬ」というのも近いです。私も悩んでいたときどんなに勇気づけられたことか。

 ノーベル賞の小柴先生の発見だって偶然だって言われるけど、先生の「志」が無ければ何もわからなかったんです。「志」があったから世紀の大発見ができたんです。

 どんな世界でも道を究めている人の言葉は重いです。年が若いかどうかなんて関係ないです。その人がどれだけの密度で経験を積んできたかだと思います。

今年の僕は違います。日々充実した密度のある仕事を心掛けます。

あけましておめでとうございます

昨年末までの予定だった工事が遅れて年が明けてしまいました。だから今年は正月気分は無く、4日から現場が動いています。大工さんは年末の30日まで動いていましたからホントに頭が下がります。

今日も、現場へ行ってきました。現場にはたくさんの職人さんがいて、とても活気があります。工事遅れているのですが皆さんこだわりを持って、がんばってもらっています。本当に雰囲気がいい現場です。

大晦日

あー、もう2004年が終わってしまいます。最近は本当に図面に追われホームページの更新がなかなか出来ませんでした。時間の大切さを思い知らされています。

 今年は、いろんな人との新しい出逢いがありました。いろんな新しい仕事をさせてもらっています。皆さんホントに素晴らしい施主さんばかりで感謝いたします。事務所にも新しいパートナーが増えました。来年も今年以上にがんばります。

それでは、みなさん良いお年を!!

地鎮祭

 本日地鎮祭でした。私としては初体験となる仏式の地鎮祭でした。神主さんではなくお坊さんがいらっしゃいました。行われる内容は基本的には同じなのですが、玉串はありませんでした。お経(?)ではない何か(全然聞き取れませんでした)を唱えられていましたが神式のそれとはひと味違いすごく力強いものでした。その間、私も思わず力を入れて念じていました。工事が無事に進み素晴らしい家になりますように、合掌!。

体脂肪

 もうすぐ8月も終わりです。今年の夏はお陰様で仕事に追われ、ほとんど机に向かっていました。この夏は暑いといわれたけれど、私はなぜか夏バテ知らず。食欲たっぷりでご飯のおいしいこと。でもちょっとお腹の廻りの肉が気になります。薬局に寄ったついでに体脂肪率を測ってみました(テスト用をいつも愛用しています)。えっ・・・・。間違いでしょ、もう一度、間違いないようです21%で隠れ肥満。何度やっても下がりません(当たり前だ)。悲しい現実でした。いつもそういう類の測定では「やせ」という結果だったのでこのショックは隠し切れません。

秋が来るのが怖いです。運動しなければ・・・。よし、北島選手にあやかってプールに行くぞぉ!